映画『シャイニング』のネタバレ・あらすじ|精神崩壊した人間は怖い

シャイニングSQアイキャッチ 考察・感想・ネタバレ

崩壊するのは邪悪なホテルか、それとも人間か…。

巨匠スティーブン・キング氏の同名小説が原作のホラー映画、スタンリー・キューブリック監督版シャイニング』。1980年に米日で公開され、世界的大ヒットとなりました。

『シャイニング』は、ホラー映画の名作中の名作と言わしめるほど評価が高く、現在においても絶大な人気を誇っています。2019年には正統な続編『ドクター・スリープ』も公開されるなど、映画ファンに長く愛され続けている作品です。

精神の崩壊を強烈なインパクトで描いたスタンリー・キューブリック監督版『シャイニング』。
今回は、本編のネタバレやあらすじ、撮影秘話などについてご紹介します。

ホラー映画『シャイニング』作品情報

原題:The Shining
製作国:アメリカ
公開:1980年
収録時間:144分

<スタッフ>
監督/脚本/製作:スタンリー・キューブリック
原作:スティーブン・キング
製作総指揮:ヤン・ハーラン
音楽:バルトーク・ベーラ/他
撮影:ジョン・オルコット

<キャスト>
ジャック・トランス:ジャック・ニコルソン
ウェンディ・トランス:シェリー・デュヴァル
ダニー・トランス:ダニー・ロイド
ディック・ハロラン:スキャットマン・クローザース
アルマン:バリー・ネルソン
グレイディ:フィリップ・ストーン
ロイド:ジョー・ターケル
双子の女児:リサ・バーンズ/ルイーズ・バーンズ


原作は人気小説家スティーブン・キング氏の同名小説。
亡霊が棲みつくホテルの邪悪な力によって狂人化した管理人ジャックは、斧で妻子惨殺を図る。必死に抵抗する妻子と、容赦なく襲いかかるジャックを強烈なインパクトで描いています。
管理人ジャック・トランスを演じるジャック・ニコルソンの狂逸した演技が人気の一因となっています。

『シャイニング』は賞などには恵まれていませんが、これまでにも世界中で数え切れないほどのパロディが生まれるなど、絶大な人気をほこるホラー映画です。
また、ロンドン大学の研究では、数値学的に完璧なホラー映画とも評価されています。

ホラー映画『シャイニング』あらすじ

出典元:Warner Bros. Entertainment

コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテルの管理人職を引きうけたジャック・トランス。「前の管理人は斧で一家を惨殺し、自殺した」という、いわくつきのホテルであったが、ジャックは全く気にとめることはなかった。妻ウェンディと息子ダニーを連れ、ホテルでひと冬を過ごすことを決めた。

特殊な能力「シャイニング」の持ち主であるダニー。ホテルに棲みつくさまざまな亡霊たちを目撃し、恐怖に震えた。ジャックも亡霊と接触するなど、トランス家に不穏な空気が漂う。

そんな中、大雪にみまわれオーバールック・ホテルは孤立無援状態に。
小説の執筆と管理人職としてのプレッシャーから、苛立ちがつのるジャックであった。孤独が追い打ちをかけ、しだいにジャックの精神は崩壊していく。ついに禁酒の誓いをやぶったジャックは、ホテルの亡霊たちに洗脳されてしまう。そして斧を手に、妻子惨殺を図るのであった…

ホラー映画『シャイニング』ネタバレ・感想

原作

泣く子も黙るホラーの巨匠スティーブン・キング氏。
処女作『キャリー』を皮切りに、『イット』『ミザリー』『ペットセメタリー』など、これまでに数多くの大ヒット作を輩出しています。
『シャイニング』もスティーブン・キング氏の歴代ベストに数えられる、傑作ホラーです。

ジャック・ニコルソンの奇怪な演技

『シャイニング』といえば、ジャック・ニコルソンの怪演。
精神がむしばまれ崩壊していくさまや、狂人と化した人間の恐ろしさの表現など、奇怪な演技がさく裂しています。それだけでも楽しめる映画です。
「斧で破壊したドアの隙間から顔を覗かせるジャック・ニコルソン」のワンカットはあまりにも有名。DVD版のジャケットにも採用され『シャイニング』の象徴となっています。

監督の常軌を逸した撮影手法

『シャイニング』の象徴であるジャック・ニコルソンのシーン。
これには200近いテイクを重ね、14日間を費やしたとの記録があります。わずか2秒程度のシーンにこれほどのこだわりを見せる監督は、そう多くはないでしょう。他にもワンシーンで132回のテイクというギネス記録も保持しています。役者はある意味でキューブリック監督の犠牲者ともいえるでしょうか。

また、当時は開発されたばかりの機材ステディカムを導入するなど、キューブリック監督の斬新な手法が目立った作品でもあります。

数値学的な研究では「完璧なホラー映画」である

英ロンドン王立大学の研究チームが、研究のために一定期間をかけて『エクソシスト』『テキサス・チェーンソー』などのホラー映画を鑑賞。その結果、ホラー映画の重要要素は緊張感、リアリズム、血であるという結論に達したとして、以下のような公式を開発しました。
その公式に当てはめると、『シャイニング/スタンリー・キューブリック版』は完璧なホラー映画であると結論付けました。

(es+u+cs+t) squared +s+ (tl+f)/2 + (a+dr+fs)/n + sin x – 1.
< es = 緊張感を高める音楽 , u = 未知要素 , cs = 主人公らが追われるシーン ,t = 罠にハメられそうな予感 , (squared = 二乗) , s = 衝撃度 , tl = 現実味 , f = 虚構性, a = 主人公の孤独さ , dr = 暗闇かどうか ,fs = 映像の雰囲気 , n = 登場人物数 , sin = 血や内臓 , 1 = ステレオタイプ度 >

X51.ORG 数学的計算による世界最高のホラー映画は「シャイニング」

スティーブン・キング氏製作によるTV版『シャイニング』

『シャイニング/スタンリー・キューブリック版』は、興行的には成功をおさめました。しかし、原作者であるスティーヴン・キング氏は「彼は理解していない!こんなのはシャイニングじゃない!!」とキューブリック監督を痛烈に批判。そして納得のいかないスティーブン・キング氏は製作指揮を執り、4時間にも及ぶ『シャイニング/オリジナルTV.ver』を作り上げたのです。

高い評価を受けた同作は、プライムタイム・エミー作品賞にノミネートされました。
『シャイニング/オリジナルTV.ver』も必見です。

ホラー映画『シャイニング/キューブリック版』SNSでの口コミ

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